警察官の仕事知って 鑑識、白バイ乗車など体験 佐賀県警、受験者増目指し  

白バイの乗車を体験する参加者=佐賀市の県警本部

 警察の魅力を発信して採用試験の受験者増につなげようと、佐賀県警は、「ケイカツ☆スペシャルデー」と題して業務説明会を開いた。高校生以上の受験資格者と保護者ら47人が参加し、地域住民の安全・安心を守る警察への理解を深めた。

 参加者は、刑事、警備、生活安全といった各部門の仕事内容や警察学校のカリキュラムなどについて説明を受けた後、空き缶に残された指紋を採取する鑑識など実際の業務に挑戦。パトカーや白バイの乗車体験では、無線に向かって呼びかけたりサイレンを鳴らしたりしながら、警察官の気分を味わっていた。

 110番通報を体験した専門学校生の岡村美沙さん(18)は「もともと警察事務に興味があり、参加したことで警察組織全体にも魅力を感じた」と話した。県警警務課人材育成室の大場信也室長は「“堅い”と思われがちな警察を身近に感じてもらうとともに、警察官を目指す人が増えるきっかけになれば」と成果に期待した。(伊東貴子)

鑑識体験で指紋を採取する参加者=佐賀市の県警本部

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