リフレ上越山里振興、9月末をめどに解散 新潟上越市の三セク、不正受給分や延滞金など8月末に完済予定

リフレ上越山里振興の雇調金不正問題を巡り、調査結果を説明する記者会見に出席した平井民夫社長(左)。右は調査を担当した弁護士=2月、上越市役所

 新潟県上越市の第三セクター「リフレ上越山里振興」が国の助成金約4千万円を不正受給した問題で、上越市は8月17日、9月末をめどにリフレ上越が解散する方針を示した。上越市議会の全員協議会で明らかにした。延滞金などを含めた総額約5千万円は8月末に完済する見通しという。

 上越市によると、未返還額は約650万円で、役員からの借り入れや内部留保を充てて返す。リフレ上越は債務超過状態で解散するため、特別清算を申し立てる予定。

 市は返還金に対する財政支援はしないと強調。一方、リフレ上越が返済できない債務や、清算の諸経費は財政支援する方針とした。市議会9月定例会に関連する補正予算案を提出する。

 上越市の阿部俊和・文化観光部長は「市が設立を主導し、共に事業を行ってきた」と支援の理由を説明。具体的な金額については「議案の中で説明する」とし、明かさなかった。

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