女子W杯決勝で見事なゴールのスペイン女子代表主将、試合後に父の死を知る「私は試合の前に星を手にしていた」

[写真:Getty Images]

オーストラリア&ニュージーランド女子ワールドカップ(W杯)で見事に初優勝を果たしたスペイン女子代表のキャプテンであるDFオルガ・カルモナだが、優勝決定後に思わぬ知らせを受けることとなった。

【写真】準決勝&決勝で貴重なゴールを決めたカルモナが父に別れ

20日まで開催されていた女子W杯。決勝は優勝候補に挙げられていた、スペインと女子ユーロ王者のイングランド女子代表の対戦となった。

試合はカルモナの圧巻のミドルシュートで1-0とスペインが勝利。準決勝のスウェーデン女子代表戦でもミドルシュートを決めており、まさに初優勝を手繰り寄せる活躍を見せていた。

そのカルモナだが、女子W杯の最中に父親が亡くなっていたとのこと。長い闘病生活の末、18日に他界していたようだ。

カルモナは決勝戦でゴールを決めた際、自身のアンダーシャツを見せていたが、これは母親を亡くした友人に向けてのメッセージだった。しかし、自身の父親も亡くしていたのだ。

カルモナは自身のX(旧ツイッター)を更新。父親への追悼メッセージを送った。

「知らないうちに、私は試合が始まる前に星を手にしていた」

「あなたが、私に唯一無二のことを成し遂げる力を与えてくれたことは知っている」

「今夜私を見ていて、私を誇りに思っていてくれることを知っている」

「安らかに眠って。パパ」

悲願のW杯初優勝を手繰り寄せるカルモナ。天に昇った父からの贈り物でもあったかもしれないが、家族たちは影響が出ないように大会が終わるまで隠すことを決断したという。

スペイン『Relevo』によれば、母と兄はグループステージを現地観戦。その後スペインへと一度戻り、再び決勝を観戦しにオーストラリアへと来ていた。

しかし、家族や友人は、カルモナには父が亡くなったことをかくし、決勝に向けた精神状態に影響が出ないことを優先していた。

その後、スペインサッカー連盟(RFEF)や所属するレアル・マドリーは哀悼のメッセージを送りカルモナに寄り添った。

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