開幕ドッピエッタのベロッティ、1年3カ月続いたゴール干ばつ終了に「今季はチームの助けになれる」

[写真:Getty Images]

ローマの元イタリア代表FWアンドレア・ベロッティが、長らく続いたセリエAでのゴール干ばつを終わらせた。

ローマは20日に行われた2023-24シーズンのセリエA開幕節、サレルニターナ戦を2-2のドローに終わった。格下相手のホームゲームでのドロー発進はチームにとって受け入れ難いものとなったが、同試合で貴重な同点ゴールを含むドッピエッタの活躍を見せた29歳FWにとっては非常にポジティブな開幕戦となった。

昨夏、トリノからフリートランスファーで加入したベロッティは、前線の即戦力としての活躍が期待されたが、加入1年目は2つのカップ戦で4ゴールを挙げた一方、セリエAでは31試合に出場しながらもまさかのノーゴールに終わっていた。

これにより、今夏の放出の可能性も伝えられていたが、イングランド代表FWタミー・エイブラハムの長期離脱やクラブの財政問題の影響もあって残留。そして、この開幕戦ではトリノ時代の2022年5月1日のエンポリ戦でのトリプレッタ達成以来、約1年3カ月半ぶりのリーグ戦ゴールを決めた。

同試合後、“ガッロ”の愛称で知られるセリエA屈指のストライカーは、イタリア『DAZN』でローマ加入以降の苦しい日々を回想すると共に、加入2年目の巻き返しを誓っている。

「自分らしくいることができなかった。昨シーズンはとても難しかったし、確かに僕は100%のコンディションではなかった」

「今年は異なるシーズンになると思うし、自分がチームの助けになれると感じている。ただ、今日は結果的に勝てなかったから悔いも残っているよ。勝ち点を持ち帰るために必要な、できるだけ多くのゴールを決めたいと思っている」

「ホームでのドローは決して良い結果ではないし、改善するためにやるべきことはたくさんある。2失点してしまったし、もっとゴールできたかもしれない。だけど、特にホームでは試合に勝たなければならないんだ」

なお、ローマはアタランタの元コロンビア代表FWドゥバン・サパタの獲得に迫るなど、移籍市場閉幕までに前線の補強に動いているが、この試合ではベンチ入り禁止となっていたジョゼ・モウリーニョ監督は試合後のドレッシングルームでベロッティのパフォーマンスを称賛。加入2年目で捲土重来を期す生粋のストライカーに大きな期待を抱いているようだ。

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