どうする鹿沼?市議選立候補予定者アンケート 重点政策「人口減少対策」過半数

 【鹿沼】27日告示、9月3日投開票の市議選(定数24)を前に、下野新聞社は立候補予定者29人にアンケートを実施した。議員として取り組みたいテーマ(三つまで選択可)では過半数の16人が「人口減少対策」を挙げ、少子化が進む市の現状への危機感がにじんだ。運営面で混乱が生じた市議会政治倫理審査会の在り方に関しては、26人(90%)が「運営方法を再検討すべきだ」と回答した。

 設問は5項目でいずれも選択肢から回答を選んでもらい、その理由も50字以内で聞いた。立候補の意向を示す全29人が回答した。

取り組みたいテーマでは「人口減少対策」に続き、「子ども・子育て支援」「福祉・保健・医療の充実」がともに13人で並び、「災害対策・安心安全なまちづくり」が10人だった。

 4期目途中の佐藤信(さとうしん)市長の政治姿勢については「支持する」が7人で、「どちらかといえば支持する」の10人を含めると59%が肯定的な立場を示した。支持する理由は「人柄が信頼できる」が過半数を占めた。

 一方で「どちらかといえば支持しない」が7人、「支持しない」が2人で、不支持の理由としては「支持政党と考えが異なる」「政策が支持できない」などの意見が目立った。「どれでもない」は3人だった。

 9割の26人が「運営方法を再検討すべきだ」と回答した市議会政治倫理審査会は、今年に入り相次いで3件の審査請求が出され、運営面でも混乱が生じた。

 見直し案などとして「審査請求時の要件や事前審査などの検討が必要」「審査期間を延長できる条例改正をすべきだ」「公正・公平を確保するため有識者などを委員に加えた方がいい」などの意見があった。

 今後の議員定数については「削減」が62%の18人、「現状維持」が38%の11人だった。

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