東根のモモ、台湾とりこに 輸出へ、収穫や箱詰め開始

「川中島白桃」の台湾への出荷が始まり、作業に当たる「桃日和」メンバー=東根市

 東根市の果樹生産者グループ「桃日和(ももびより)」(岡崎貴嗣(たかし)代表)がモモの台湾輸出に取り組んでいる。11年目を迎えた今年は主力品種「川中島白桃」の収穫や箱詰めが21日に始まり、メンバーが果実一つ一つの品質を確認しながら作業に当たった。

 「桃日和」は東根果樹研究会に所属する30~40代の果樹農家を中心に構成する8人グループ。台湾輸出は同研究会のプロジェクトの一環として、2013年度に始まった。同グループのモモは台湾の富裕層を中心に高評価を得ており、高級百貨店の贈答品にも採用されている。昨年度は約2.3トンを輸出し、本年度も同規模を取り扱う計画だ。収穫・出荷作業は9月中旬ごろまで続くという。

 各園地で収穫したモモは岡崎代表の作業場に持ち込まれた。現地の害虫規制は厳しく、メンバーはコンプレッサーの風圧でごみや虫を丁寧に吹き飛ばすなど細心の注意を払いながら果実を取り扱っていた。岡崎代表は「全体として糖度が高く、食味もいいものができている。東根のモモのおいしさを伝えたい」と語った。

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