リヴァプールがマクアリスターの退場処分について異議申し立て。「要件は何一つ満たされていなかった」

写真:ボーンマス戦で1発レッドとなったマクアリスター

リヴァプールは、プレミアリーグ第2節ボーンマス戦でアルゼンチン代表MFアレクシス・マクアリスターが受けた退場処分について、異議申し立てをする予定のようだ。イギリス『BBC』電子版や『スカイスポーツ』電子版など、複数のメディアが報じている。

この試合に先発出場したマクアリスターは58分、ルーズボールを競り合った際に相手選手に対して足裏を見せたタックルを見舞い、トーマス・ブラモール主審からレッドカードを提示された。また、この退場を受けて第3節以降、3試合の出場停止処分が科されることになった。

チームを率いるユルゲン・クロップ監督は試合後、「レッドカードを出すための要件は何一つ満たされていなかった」と不満を述べ、「これについては話し合う必要がある。ああいった瞬間のプレーが審判員にどのように見えるかは理解しているつもりだが、こちらから見る限り、(マクアリスターの)足には力は入っていなかった」と続けた。

「より厳しいチャレンジをしながらレッドカードにならなかったという場面を何度も見てきた。今回の場面は、主審がイエローカードを提示していれば、VARが介入することはなかっただろう。レッドカードを提示するほど激しいプレーではなかったはずだ」

この判定はイギリス国内でも議論を呼んでおり、元イングランド代表FWギャリー・リネカー氏は自身のSNS上で「ナンセンスだ」と一刀両断。

元プレミアリーグ主審のダーモット・キャラガー氏も「私の見解ではレッドカードではない。主審はハイタックルだと判断したようだが、私にはそうは見えなかった」とブラモール主審のジャッジに異を唱えた。

一方、同じく元プレミアリーグ出身のマイク・ディーン氏は「彼(マクアリスター)は足をかなり高く上げて相手の足を蹴りつけた。主審の判定は間違っていない。VARも検討したはずだが、彼らは主審の判定に納得し、試合を進めたのだろう」とコメントしている。

リヴァプールによる異議申し立てが却下された場合、マクアリスターは第3節ニューカッスル戦、第4節アストンヴィラ戦、第5節ウルヴス戦で出場できなくなる。

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