元宝塚女優・園井恵子、続く輝き 生誕110年、映画製作発表

講演や映画を通じ、園井恵子の功績に思いをはせる町民ら

 岩手町の園井恵子を語り継ぐ会(柴田和子会長)は20日、同町江刈内のプラザあいで元宝塚女優・園井恵子(本名・袴田トミ)の生誕110年記念事業を行った。映画製作の計画を発表したほか、関連する映画上映や講演を展開。来場者は広島で被爆し、亡くなった同町ゆかりの女優の在りし日をしのび、平和への思いを新たにした。

 町民ら約200人が来場。開会行事で柴田会長が「長年の夢だった映画製作が決まった。素晴らしい映画が完成するよう、皆さんと一緒に作っていきたい」と呼びかけた。映画は2025年に公開予定。脚本や配役などの詳細は11月に正式発表する方針だ。

 第1部として、ドキュメンタリー映画「ウィール・オブ・フェイト~映画『無法松の一生』をめぐる数奇な運命~」(2020年)を上映し、同作監督の山崎エマさん(34)=東京都=が講演した。

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