これまで学校が担ってきた部活動を、地域のスポーツクラブなどに移行する取り組みが始まっています。
22日、室伏広治スポーツ庁長官が愛媛県松山市内のモデル校を訪れ、意見交換しました。
愛媛県のニンジニアスタジアムで、22日開幕した全国中学総体・陸上競技。
今年度から学校だけではなく地域のスポーツクラブに所属する選手の参加が認められていて、開会式で室伏長官がその意義を強調しました。
(室伏広治 スポーツ庁長官)
「今年度は、この舞台に地域クラブに所属する中学生が初めて参加できることになった記念すべき大会です。本大会が生涯にわたってスポーツに親しむ礎となることを願っています」
この後室伏長官は、部活動を地域に移行する取り組みのモデル校に指定されている松山市立小野中学校を訪れ、地域スポーツクラブの活動を視察しました。
少子化や教員の働き方改革などを背景に、国は休日の部活動を地域のスポーツクラブなどに移行する取り組みを、今年度から段階的に進めています。
室伏長官は、クラブ側から保護者の金銭的な負担を減らすため、地域の企業からの支援を受けている現状について説明を受けました。
(室伏長官)
「子どもたちのスポーツ環境というのはこれまでとは状況が変わりつつある中、変化させていく必要があると真剣に思っている。愛媛でのこの地域の移行が促進するように現場での実情をしっかり確認して皆さんと議論しながら進めていきたい」
この後、意見交換会が行われ、参加者から事故が起きた際の対応や学校とクラブとの連携などの課題が指摘されたということです。