静岡・川勝知事 “給与返上の条例案” ようやく9月議会に提出へ 「議会に審議の環境が整った」と強調(静岡県)

いわゆる「コシヒカリ発言」をめぐり、給与などを返上していなかった問題で、川勝知事は返上に必要な条例案を9月の県議会に提出する意向を改めて示しました。

川勝知事は、2021年の参院補選の応援演説で「(御殿場には)コシヒカリしかない」などと発言した問題をめぐり、その年の12月の給与やボーナス、約440万円を返上する意向を示していたにも関わらず、実際には返上していませんでした。

7月の県議会で、川勝知事は「給与とボーナスを返上する」と表明しましたが、最大会派の自民改革会議は、知事に対する「不信任決議案」を提出し、採決の結果、可決までわずか1票届かず、否決されました。

この問題について、22日の会見で、川勝知事は、返上に必要な条例案を9月の県議会に提出する意向を改めて示した上で、議会側と調整を進めていることを明らかにしました。

(川勝知事)

「今回は(条例案を)出せる状況であることが、6月議会の総務委員会でわかったので出す意向。できていることとできていないことがある、9月議会までには調整を進めていきたい」

コシヒカリ発言から1年半以上経ち、ようやく条例案を提出する理由については「審議できる環境が議会側に整ったため」と強調しました。

給与返上の条例案をめぐって、自民改革会議は、あくまで川勝知事に辞職を求めていく考えで、今後の対応に注目が集まっています。

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