【宇都宮】倒れていた高齢男性を救助したとして、宇都宮中央署はこのほど、上戸祭町、作新学院大4年の古谷瞳尚（こやめお）さん（21）に感謝状を贈った。
古谷さんは6月27日午後、自転車で戸祭元町の道路を通った際、道路脇と民家をつなぐ石段で横たわる80代男性を発見した。駆け寄り声をかけると、頭から出血していた。「1人では手に負えない」。即座に近くの人たちに協力を求め、近くの小学校の養護教諭を呼んだり119番したりした。
男性は石段から落ちたとみられ、命に別条はなかった。「おじいちゃん、おばあちゃんっ子」という古谷さんは「最初はかなり焦ったが、周りと役割分担できて良かった」と話した。本澤成忠（ほんざわなるただ）署長は「発見や対処が遅れたら命の危険もあった。非常に冷静な判断でありがたい」とたたえた。
