見学ルーム完成 本社白山印刷センター、9月から受け入れ

北國新聞白山印刷センター内に完成した見学ルーム=白山市鹿島町

  ●輪転機の迫力、音とにおい間近に

 北國新聞社が白山市鹿島町に建設した「白山印刷センター」の見学ルームが22日、完成した。工場の内側や、高速で紙面が刷り上がる様子をガラス越しに見られるほか、輪転機の回転する音やインクのにおいなど新聞印刷の現場を体感できる。9月から見学の受け入れを開始する。

 見学ルームは同センター3階に整備した。鉛の活字を組み合わせて印刷していた昭和40年代以前と、現在の新聞作りを比較した写真、カラー印刷の仕組みを解説するパネルも設けた。

 見学の所要時間は5分の動画視聴も含めて約1時間。工場内では、出来上がった新聞がベルトコンベヤーで運ばれていく様子や、無人ロボットが巨大なロール状の新聞用紙を自動で搬送する光景なども間近で見られる。

 見学は無料。1回当たり最大50人まで対応可能で、平日のみ午後1時から同2時半の間で受け付ける。見学希望日の2週間前までに予約が必要となる。

 センターは北國新聞創刊130年、富山新聞創刊100年の節目に合わせて約70億円を投じて建設し、8月に全面稼働した。最大48ページ、40ページのカラー印刷が可能なAI(人工知能)搭載の輪転機2セットを備え、従来より高品質の紙面を提供する。大規模災害に備え、震度6強の揺れを想定した耐震構造を採用している。問い合わせ、申し込みは北國新聞社広報室=076(260)3402、koho@hokkoku.co.jp=まで。

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