知事「相談あれば 市長と意見交換」 長崎・対馬の核ごみ調査で

 対馬市議会の特別委員会が、原発から出る高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分場選定に向けた文献調査受け入れ促進を求める請願を採択したことについて、大石賢吾知事は22日の定例会見で、比田勝尚喜市長が今後是非を判断する見通しであることから、市長から「相談があれば知事として意見交換に臨みたい」と述べた。
 自らのスタンスについては「第一は県民の安全と生活。観光業や1次産業への風評被害などさまざまな影響も十分考慮するべき」と慎重な姿勢を改めて強調した。その上で「本県は被爆県でもある。(県民の意見に)留意しながら検討していく必要がある」と指摘した。
 同市議会は16日に特別委員会を開き、市内の建設4団体が提出した調査受け入れ促進を求める請願を賛成多数で採択。来月12日開会予定の定例会本会議でも採択される見通し。

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