米国ツアー選手として「TOTO」に 西村優菜が掲げる次の照準

ハードな転戦を続ける西村優菜。開幕2日前は18ホールをプレーした(撮影/石井操)

◇米国女子◇CP女子オープン 事前(22日)◇ショーネシーG&CC(カナダ)◇6709yd(パー72)

7月「アムンディ エビアン選手権」から7連戦の予定を組む西村優菜が、カナダでようやく5試合目を迎える。フランス→スコットランド→イングランド→北アイルランド→カナダと5週間で5カ国を渡り、時差ぼけどころか「なにがなんだか分かっていない」と疲労感がにじむ。

カナダは初めてとのこと。5週間で5カ国を渡り歩いた(撮影/石井操)

シーズン最後のリシャッフル(成績に応じた出場優先順位の入れ替え)を乗り越えた半面、「なかなかうまく行かないことが多くて、しっくり来ている部分もないし、ショットもぶれている。試合で自信を持って打てていない」と直近のプレー内容には不満を募らせる。スイングの土台はしっかりでき上がっている感覚だが、「試合をやって行く中で少しずつ崩れてきていて、練習でできても試合でできる回数が増えなくて。そこから自信のなさが来ているのかな」と吐露した。

移動日に充てた月曜日(21日)はコースに顔を出すだけで、開幕2日前のこの日に18ホールをプレー。人生初めてのカナダでのラウンドに新鮮味を感じつつ、「アジアの試合に出るためにもここからエンジンをかけて行かないといけない。(日本開催の)TOTOにもUS選手として出たい」と次なる照準も定めている。ルーキーとして参戦中の米国ツアープレーヤーとして4度目の出場を果たすことが目標だ。

「TOTO」出場に向けてスパートをかけたい(撮影/石井操)

11月の日米ツアー共催競技「TOTOジャパンクラシック」(茨城・太平洋クラブ 美野里コース)は78人のフィールドに設定され、米ツアーメンバーは年間ポイントランキングの上位43人が出場する。現在ランク75位につける西村が出場するためには、資格が確定する2週後(西村にとって7連戦目)の「クローガー・クイーンシティ選手権」までに順位を上げることが必須となる。

「プレッシャーにとらわれ過ぎないようにしたいけど、トップ10を目指して行きたい」と掲げた。(カナダ・ブリティッシュコロンビア州バンクーバー/石井操)

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