アーティストコレクティブ・Chim↑Pom from Smappa!Groupによる新プロジェクト『ナラッキー』が、2023年9月2日(土)より歌舞伎町王城ビルにて開催! テーマは「奈落」。

Chim↑Pom from Smappa!Groupのプロジェクト型展覧会『ナラッキー』が、2023年9月2日(土)から歌舞伎町・王城ビルにて開催される。 テーマは「奈落」。4フロア分の吹き抜け空間に、Chim↑Pom from Smappa!Groupが新作インスタレーションを制作、常設設置を試みる。 そのお披露目を兼ねた展覧会を、パフォーマンスや音楽などと絡めて開催。レストランや各種イベント、ショップもChim↑Pom from Smappa!Groupが手掛ける。 また、ドラァグクイーンやポールダンス、バーレスク、車椅子ダンサー、ファッションなどのパフォーマンスをミックスした歌舞伎町独自のフェス、『歌舞伎超祭』とのコラボレーションも見どころとなっている。

【Chim↑Pom from Smappa!Groupプロフィール】

卯城竜太・林靖高・エリイ・岡田将孝・稲岡求・水野俊紀により、2005年に東京で結成されたアーティストコレクティブ。

時代のリアルを追究し、現代社会に全力で介入したクリティカルな作品を次々と発表。世界中の展覧会に参加するだけでなく、独自でもさまざまなプロジェクトを展開する。

結成当初より「個と公」を表象した「都市論」をテーマに、さまざまなプロジェクトを公共圏で展開。毒に耐性を持つネズミを捕獲する「スーパーラット」(2006)、上空にカラスを集めて誘導する「BLACK OF DEATH」(2008, 2013)、メンバーのエリイの結婚式をデモとして路上で行った「LOVE IS OVER」(2014)などの他、自らのアーティストラン・スペースに公共のあり方を実践する「道」自体を敷地内に取り込んだ「Chim↑Pom通り」(2016)など、ストリートの可能性を拡張してきた。

2017 年、台湾で開催されたアジアン・アート・ビエンナーレでは、公道から美術館内にかけて、200mの道「Chim↑Pom Street」を敷き、公私を超えた独自のレギュレーションを公布、ブロックパーティやデモの場となり、伝説となる。

2018年には、東京オリンピックに伴う再開発の中で、建て壊される直前の歌舞伎町のビルで制作したプロジェクト「にんげんレストラン」を発表。様々な人々と場所性が混じり合うライブなアートイベントとして、社会にスポンティニアスな生き方を提示し、大きな影響を与えた。

ほかにも大量消費・大量廃棄による環境問題や、メンバーの人生自体をテーマにした作品などにも取り組んできた。多くのプロジェクトを一過性のものとして消費せず/させず、書籍の刊行などによって議論の場やアーカイブを独自に創出。膨大なニュースの中で埋もれそうになってしまう事象への警鐘として、プロジェクトをさまざまな形に変容させながら継続している。

また同時代を生きる他のアーティストたちや様々なジャンルの展覧会やイベントの企画など、キュレーションも積極的に行い、アーティストの在り方だけでなく「周縁」の状況を変容、拡大させている。そのプロジェクトベースの作品は、日本の美術館だけでなくグッゲンハイム美術館、ポンピドゥセンターなどにコレクションされ、アジアを代表するコレクティブとして時代を切り開く活動を展開中。

2022年4月Chim↑Pom からChim↑Pom from Smappa!Groupへ改名。

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