文部科学省による2023年度学校基本調査の結果（速報値）が23日発表され、少子化の進行で、兵庫県内では5月1日時点の小中学校の児童生徒数が1948年の統計開始以来、最少を更新した。一方、特別支援学校で23年連続、通信制高校では7年連続で在学者が増え、過去最多を更新。それぞれ前年度の確報値から3.8％、4.5％の増となり、教育内容への理解や進路の多様化が進んでいることが背景にあるとみられる。
県統計課によると、小学校の児童数は737校の27万738人で、前年度確報値から4448人減となり、17年連続の減少。中学校の生徒数も2年連続で減り、375校の14万959人で1038人減だった。高校（全日制・定時制）は205校の12万3589人で2087人減となった一方、通信制は5校の6146人で265人増えた。
特別支援学校の児童生徒数は48校の6259人で、前年度確報値から230人増加。内訳は、幼稚部＝46人（増減なし）▽小学部＝1736人（63人増）▽中学部＝1582人（108人増）▽高等部＝2895人（59人増）－だった。小中学校の特別支援学級数も増え、小学校で2158学級（79学級増）、中学校で848学級（18学級増）。
幼稚園は18園減の428園（国立2園、公立245園、私立181園）。廃止された園の一部が幼保連携型認定こども園に移行するなどし、こども園は22園増の569園（公立91園、私立478園）になった。（大橋凜太郎）
