富士山下山中の2人を救助 20代の女性が低体温症 70代男性は疲労で転倒=静岡・富士宮ルート

2023年8月23日、富士山を下山中の神奈川県横浜市の会社員の女性(27)が低体温症になり、警察の山岳遭難救助隊員らに救助されました。

23日午前9時10分ごろ、富士山の富士宮口8合目富士山衛生センターの医師から「低体温症の登山者がいる」と警察に通報がありました。警察によりますと、低体温症になった女性は男女4人で登山をしていて、22日に9合目で一泊して23日、山頂に登頂。下山中に富士宮口9合5勺付近で体調不良になったということです。

女性は富士山衛生センターから、駐在している県警山岳救助隊員が背負って元7合目まで運び、午後2時ごろに、富士宮口5合目まで担架で運ばれたということです。女性はその後、体調が回復し自力で帰りました。女性は登山歴1年だということです。

また、23日午後0時半ごろには、富士山富士宮口で、女性の救助活動を終え下山中の富士宮警察署山岳遭難救助隊員の目の前で、広島市東区の不動産業の男性(77)が倒れ込みました。

男性が倒れた場所は富士山富士宮口の新7合目から新6合目の間です。警察官が男性に声をかけたところ、「疲労で下山できない」と救助を要請されたため、警察官が男性を背負って5合目まで下山しました。男性にケガはありませんでした。

救助された男性は登山歴10年で、友人2人と登山をしていて、21日に6合目に一泊、22日に9合目に一泊する2泊3日で山頂に登頂し、下山中でした。

救助された2人はともに、登山用の装備をしていたということです。警察は「天候や体調に不安を感じたら、無理せず下山を」と呼び掛けています。

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