牛乳、もっと飲も~ 山形・惺山高生、給食用パッケージ制作

惺山高生が制作した学校給食用牛乳のパッケージ

 牛乳の消費拡大を応援しようと、山形市の惺山(せいざん)高(関義人校長)の3年生が地元の城西牛乳(同市、戸田雅大社長)と連携して学校給食用牛乳のパッケージを制作し、23日に同校で発表した。ピンクや白を基調とした色合いに、かわいらしい牛のイラストがポイントで、今月18日から県内4市町約100校で提供されている。

 商業科ビジネスコースの3年生が「商品開発」の授業で昨年度から取り組んできた。全国的に生乳が余っている背景には若者の牛乳離れがあるのではないかと考え、給食で牛乳を飲む小中学生にもっと好きになってもらおうとデザインした。柔らかくかわいらしいイメージで仕上げ、子どもたちが親しみやすいように平仮名で製品名と高校名を記した。

 この日は、同コースの吉岡蒼史さん(17)と市倉純大さん(18)ら4人が同校で取り組みを発表した後、山形三中の教室を訪れた。給食を食べ終えた3年宮崎一路さん(15)は「パッケージが変わり、いつもと違う雰囲気で楽しめた。もう1本飲んでみたいと思った」と笑顔を見せた。

 吉岡さんと市倉さんは「デザインの力で、牛乳が苦手な子にも楽しく飲んでもらえるといい」と話した。同社常務の戸田雄大さん(36)は「創業以来同じデザインだったが、ピンク色を取り入れるなど、高校生らしい発想で子どもたちに気に入ってもらえたようだ」と語った。新パッケージでの提供は9月下旬まで。

学校給食用牛乳のパッケージを紹介する惺山高の生徒たち=山形市・山形三中

© 株式会社山形新聞社