テイラー・スウィフトのコンサート警備員が解雇、仕事中に歌う動画が拡散

2023年6月に米ミネアポリスで行われたテイラー・スウィフトの【The Eras Tour】公演で「Cruel Summer」を一緒に歌ったことで、夏の初めにネットで話題になった警備員が、その自然発生的な瞬間が原因で仕事をクビになったと語っている。

カルヴィン・デンカーというこの警備員は、拡散された動画で嬉々として合唱に参加していたが、この行為と、テイラーをバックに仕事をしている写真を撮ってほしいと書かれたメモを近くにいた観客に渡していたことが原因で警備会社を解雇されたとTikTok動画で明かしている。

彼は動画で、「手短に言うと、それが原因でクビになったんだ。前の警備会社は、出演者と一緒に写真を撮ることについてルールがあると言っていた。彼らが一番問題にしたのは僕が後から投稿した動画で、前にいた人たちに紙を配って、自分が入り込んだ写真を送ってくれるよう頼んだと言ったことだった」と語っている。米ビルボードはデンカーの解雇について警備会社のBEST Crowd Managementにコメントを求めたが、報道時点では返答はなかった。

デンカーによると、自身が解雇された理由について、“写真撮影を頼んだこと”以外の理由はBESTの人事担当者から説明されなかったという。彼は、「(写真を撮ってほしいと頼むことは)他のどのコンサートでもあることだし、(今回の)例外は自分が写っているものを確実に入手できるようにしたことだけだ」と話している。また、自身が常に防護策の後ろにいる写真しか撮影されておらず、自分の携帯電話は取り出さなかったと強調している。

「そして何よりも、確実にテイラー・スウィフトが無事であるよう、ファンの皆さんが楽しい時間を過ごせるよう力を尽くしていた」と彼は付け加えた。デンカーはまた、人事担当者に写真を削除したらどうなるかを尋ねたが、彼が8月12日にU.S.バンク・スタジアムで行われたエド・シーランの公演を担当することになった時点でその担当者が休暇に入り、返答がなかったため回答を得られなかったという。

制服を着て上司に話をした後、そして彼が動画を撮らないことを上司が確認してからデンカーはシーランのライブのステージ近く、テイラーのライブの時とほぼ同じ場所に割り当てられた。しかし、シーランがステージに上がる直前に、彼はマネージャーにより別の場所に移動させられた。7時間のシフトを終えた後、テイラーの件に関して返答しなかった人事担当者が、解雇される前に彼がさらにシフトをこなしたことに腹を立てていたとデンカーは語っている。

デンカーはBESTに暴言を吐かないようスウィフティーズに懇願し、二つの素晴らしいショーで働くことができて恨んでいないと動画を締めくくっている。

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