「あと1点の重み…」 日本 vs. 韓国 勝った国がパリ五輪出場 広島で女子ハンドボールアジア予選

女子ハンドボール日本代表が、広島でパリオリンピック出場をかけた宿敵・韓国との大事な一戦に臨みました。

広島で開催されたパリオリンピック女子ハンドボール・アジア予選。5か国でリーグ戦を戦い、最終日の23日、全勝同士となった「日本対韓国」は、勝った方が、パリオリンピック出場を決める大一番となりました。

試合開始直後、日本は、ディフェンスからの速攻で鮮やかな先制点を決めると、開場を埋め尽くした大応援団の後押しを受けて、なんと5連続得点。絶好のスタートダッシュで一気に韓国を突き放します。

さらにゴールキーパーの亀谷がナイスセーブを連発。その後、追い上げられますが、1点リードで前半を終了します。

後半は、地力に勝る韓国が、広島メイプルレッズでも活躍したイ・ミギョンを中心としたコンビプレーで反撃。連続得点を奪われて同点とされると、さらにイ・ミギョン自らのシュートでついに逆転。

食い下がる日本は、キャプテンの相澤が、パスカットから1人で持ち込み、1点差に詰め寄ると、ペナルティスローでも技術力の高さを見せて、自身の3連続得点で再び、同点とします。

残り時間が少なくなる中、日本は、キーパーも意地を見せて、一進一退の攻防を続けます。

残り5分、中山で同点。残り3分、相澤で同点。48年ぶりの自力でのオリンピック出場権獲得に向けてチーム一丸の執念を見せると、残り30秒を切って、1点差―。

しかし、ここで無念のブザーが鳴り、試合終了(日本 24-25 韓国)。日本のパリオリンピック出場は、11月の世界選手権と世界最終予選に持ち越されました。

日本代表 相澤菜月 主将
「本日はありがとうございました。日本開催ということで、たくさんの応援の中で試合をできたことがすごくうれしいですし、やっぱり、この試合で勝ちたかったですし、あと1点の重みをあらためて感じた試合でした」

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