夏休み中の子どもたちが防災学ぶ 府中町の小学校

子どもたちに防災に対する知識や関心を高めてもらおうと、広島県府中町の小学校で体験学習が行われました。

夏休みの登校日、広島県府中町の府中中央小学校であった防災教室は5年生約140人を対象に行われました。府中町では2018年に発生した西日本豪雨の直後、川が氾濫し住宅が浸水するなどの被害が出ました。防災教室は子どもたちに災害への関心をもってもらおうと地域住民なども協力し毛布と棒で簡易の担架をつくる方法など災害時に役立つ知識を体験しながら学びました。

■府中中央小学校 有崎美紀 校長

「有事のときにでも自分で考えて行動できるそういう力を伸ばしてほしいと考えている」

避難所で使われる段ボールベッドづくりにも挑戦。協力して3つのベッドをつくり、使い心地を確かめました。

■児童

「安心して寝られるし、固いから丈夫ですごくいいと思います」

また、ハザードマップで自分の家の近くにどんな災害の危険があるのかを調べるなど防災に関する様々な体験をしました。

■児童

「災害や防災のことについてよく知れてよかった」

「危険な災害が起こっても次から人を助けるような行動がとれることがわかった」

お昼ごはんに出されたのは災害時の給食用の非常食「救給カレー」。東日本大震災をきっかけに開発されたレトルトカレーで、ごはんも入っていて温めずにそのまま食べられます。

■児童

「とてもうまかった。非常食としてはとてもいいと思う」

学校では将来、子どもたちが地域の防災リーダーになることを期待しています。

(2023年8月24日放送)

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