南砺産ワイン倍増期待 幼木生長、天候順調 トレボーがブドウ収獲

ワイン用のブドウを収穫する従業員=南砺市立野原西

  ●30トン、3万本見込み

 南砺市でワインを醸造・販売するトレボーは24日までに、同市立野原西の畑で自主栽培するブドウの今季収獲を本格化させた。今年は幼木が生長し、天候にも恵まれて、収獲量は昨年の2倍となる30トンを見込む。栽培から醸造まで手掛ける「純南砺産」ワインの生産も昨年から倍増の3万本を目指す。24日は収獲と併せて醸造作業も始まった。

 同社は、14ヘクタールの畑で赤ワイン用のメルローや白ワイン用のシャルドネなど13種類、約4万1千本のブドウの木を育てている。今年は実が大きくなる8月に雨が少なかったため、傷みが少なく、小粒で糖度19~20度以上のワインに適した質の高い実が増えた。

 生長が早く、昨年より10日早い22日から収穫作業が始まった。24日は従業員15人が朝から白ワイン用のブドウ「リースリング」を摘み取った。

 果汁と酵母のタンクに仕込む醸造作業も始まり、ワインは11月12日のイベントで販売を開始する予定。南砺産とは別に長野県産ブドウを使用したワインも3万本生産する。

 中山安治社長(73)は「自社栽培ブドウのワインの比率が昨年の27%から50%に高まる。純南砺産のおいしさを広めたい」と話した。

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