山形十中、熱中症で生徒13人搬送 校庭で体育祭練習中

体育祭の練習が行われていたグラウンドと校舎=24日午後0時27分

 24日午前9時半ごろ、山形市若宮1丁目の山形十中(山田博志校長、660人)の校庭で体育祭の練習をしていた複数の生徒が気分不良を訴えたと、同校から119番通報があった。救急搬送を含め、生徒計13人が熱中症の症状を訴え、市内の病院で手当てを受けた。軽症と中等症で、命に別条はなかった。

 市消防本部と市教育委員会によると、13人は1~3年の男女で、頭痛や手足のしびれなどを訴えた。このうち11人は救急車などで搬送され、2人の生徒は駆け付けた保護者が病院に運んだ。

 同校では当時、全校生徒が体育祭の練習のため午前8時半ごろから生徒が校庭に出ていた。午前9時ごろから学年ごとに分かれ、リレーや障害物競走などの練習をしていた。練習を始めて約30分後から、具合が悪くなったと訴える生徒が出始めたため、山田校長が119番通報した。同校には救急車5台など消防車両が急行し、生徒の搬送などに当たった。

 山形地方気象台と環境省によると、午前9時の山形市は気温31度、湿度63%で暑さ指数は29.8度、午前10時は気温32.6度、湿度57%で、暑さ指数は30.5度で、いすれも「厳重警戒」のレベルだった。

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