一足早く、収穫の秋 極わせ「瑞穂黄金」、小国で稲刈り開始

黄金色に実った「瑞穂黄金」を刈り取る生産者=小国町舟渡

 極わせのコメ「瑞穂黄金(みずほこがね)」の稲刈りが24日、小国町舟渡で始まった。生産者は、周囲の他品種と比べて1カ月ほど早く黄金色に実った稲穂を、コンバインで刈り取っていた。

 1993年に福島県会津坂下町で「ひとめぼれ」の突然変異として見つかった品種。県内では2009年に山形ライスファーム21(米沢市)が地元農家に依頼して初めて作付けし、10年からは小国町で生産を始めた。気候が会津盆地と似ており、米沢市内で育てるより収穫時期が早いという。昨年に続き2農家が計約3ヘクタールで栽培しており、収穫量は約14トンを見込む。

 作付け6年目の佐藤義昭さん(69)=同町舟渡=は水田15ヘクタールのうち1.5ヘクタールで栽培する。厳しい暑さの中で収穫作業を行い「かつてない猛暑、梅雨明けからの水不足にも悩まされたが、今年は登熟が順調に進んでいる。ぜひ新米の香りやつやを味わってほしい」と話した。新米は来月1日から県内のスーパーで販売される。

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