取材の帰り、兵庫県立淡路文化会館(淡路市多賀)に立ち寄った。職員の一人と淡路島の魅力について話していると「そういえば、ここに珍しいコイがいるんです」。
同館敷地内の池に案内された。目を凝らすと-。
あれ、子どもをおんぶしてる?
まるでそう見えるけれど、実は背中の模様。コイの模様は成長する中で次第に変わっていくそう。3年ほど前、毎日餌をやっている職員が、小さなコイをおぶっているように見える模様に気付いたという。
「訪れた人に伝えると、喜んでくれる。ぜひ見に来てほしい」と同館の女性副館長は笑う。
猛暑の中、水中を気持ちよさそうに泳ぐ「子連れ」のコイ。同館の新たなシンボルになるかもしれない。(古田真央子)