大分港でホーバー新船公開 国内唯一の定期航路復活へ

大分港内を移動する「ホーバークラフト」=25日午前、大分市

 大分空港―大分市間で2024年就航予定の水陸両用の乗り物「ホーバークラフト」の新造船が25日、同市の大分港で披露された。ホーバーが往来する国内唯一の定期航路として復活する予定で、事業を担う大分県が英国企業に建造を発注していた。

 新造船は英国の工場で6月に完成し、貨物船に運ばれて今月24日に大分港に到着した。九州運輸局大分運輸支局の担当者が25日朝、安全性をチェックする「船舶検査」を実施。構造や設備などに問題がないことを確認した。

 全長約26m、幅約13m。海上ではプロペラで空気を水面に噴出して船体を浮かせて航行する。旅客定員は80人で、最高速度は45ノット(時速約83キロ)。

貨物船から引き上げられる「ホーバークラフト」の新造船=25日午前、大分市

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