休止の「西那須野ふれあいまつり」 住民主体に再スタート 26日にワクワク祭り

にしなすのふれあいwakuwaku祭りのポスターを掲げる西那須野商工会職員

 【那須塩原】西那須野地区で1980年代から続いてきた夏の恒例行事「西那須野ふれあいまつり」の休止を受け、西那須野商工会役員が中心となって企画した代替イベント「にしなすのふれあいwakuwaku(ワクワク)祭り」が26日午後3~7時半、JR西那須野駅西口周辺で開催される。市からの補助金が700万円と従来より約4割減ったことで規模を縮小したが、関係者は「新しい形でにぎわい創出を」と来場を呼びかけている。

 市は4月、新型コロナウイルス禍などを理由に20年から3年連続で開催を取りやめてきた西那須野ふれあいまつりなど三つの大規模イベントについて、休止の継続と行政主導で行われてきた開催方式の見直しを発表した。同まつりは旧西那須野町時代の1983年に始まり、2019年まで36回開催された。西那須野商工会は休止発表を受け、6月下旬に代替イベントの開催を決定した。

 会場は西那須野駅西口前と駅前通りの約250メートル。キッチンカーや模擬店など約40の出店が並び、市が姉妹都市提携するなど交流を続けるオーストリアの特産品も販売する。ステージでは吉本興業のお笑いライブやフラダンスショーが行われる。

 午後3時半からは開拓の歴史を題材にした障害物競走「第19回そすいレース」、同5時からは「神輿(みこし)同好会 楽粋」が創設20周年記念渡御として、みこしを担いで練り歩く。同7時半からは栃木銀行西那須野支店前でプロジェクションマッピングのショーが行われる。

 同商工会の藤田修(ふじたおさむ)課長(54)は「準備期間は限られていたが、祭りの開催を楽しみにしてくれていた地元商店の方々が協力してくれた。住民主体で手探りの部分は多いが、たくさんの人に足を運んでもらいたい」と話している。

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