低価格で超軽量なeVTOL「Dragon Personal Air Vehicle」公開。自分で組み立てるキット版も

新しいDragon Personal Air Vehicleは、世界で最も安全で簡単に操縦できるPersonal Air Vehicle。2023年9月に納品が開始され、価格は10万ドル以下という。時速60マイル以上、搭乗者体重250ポンドまでのこの完全電動超軽量eVTOL機は、現状、飛行時間は約20分だが、機体のモジュラー設計により、充電が少なくなったら簡単にバッテリーを交換できる。

DRAGON Personal Air Vehicleには、他の新興単座eVTOLとは比較にならない安全機能と性能レベルが備わっている。安全機能には、弾道パラシュート、センサー駆動式自動離着陸システム、強化アルミニウム製着陸装置、同軸プロペラ構成などがある。

FAAのパート103規則では、Dragon Personal Air Vehicleは超軽量eVTOL航空機に分類され、操縦免許は必要ない。また、第3種医師免許も不要なので、パイロット免許を取得できなかった方でもDRAGON Personal Air Vehicleを操縦可能だ。

DRAGONの操縦はドローンの操縦と同じように簡単だが、Advanced Tactics/Rotor Xは、Advanced Tacticsの施設での対面訓練だけでなく、無料のオンライン訓練も提供する。

DRAGONの構成部品は、組み立てに必要なツールとともにすべて一緒に発送される。この超軽量eVTOL機の革新的な設計により、素早く簡単に組み立てることができる。購入者には、説明書とビデオガイドも提供される。さらに指導が必要な場合には、全国に3カ所あるビルダーアシスト/トレーニング施設でのビルダーアシストプログラムを利用することもできる。このプログラムでは、DRAGONの組み立てを行いながら、フライトを学ぶことができる。

DRAGONの超軽量eVTOL PAVには多くのユニークな特徴がある。DRAGONのeVTOL PAVは、過去12年間の無人軍用機の技術開発から始まったため、いくつかのユニークな自律機能と安全機能を備えている。また、この業界ではまったくユニークな特徴として、パイロット訓練用の2人乗りバージョンのDRAGON eVTOLがあり、カリフォルニア州、アリゾナ州、テキサス州、ジョージア州など、アメリカの数カ所にビルダー支援施設とパイロット訓練施設が設置される予定。

この共同作業により、2023年秋までにはアリゾナ州チャンドラーの新施設で、組み立てが容易なキット版DRAGON超軽量eVTOL PAVが組立ラインから出荷される予定。DRAGONの超軽量eVTOL PAVキットは、組み立てに1週間、または週末2日しかかからず、超軽量機に関するFAAパート103飛行規則に従う数時間の訓練しか必要としない見込みだという。モーターが故障してもホバリングを続けることができ、バリスティック・パラシュートとヘリコプター用安全着陸装置を装備しているため、DRAGON eVTOL PAVは業界で最も安全な航空機となる。

この商業用航空機であるDRAGON超軽量eVTOL PAVの開発とテストは、Advanced Tactics社が内部資金を提供し、Rotor X Aircraft社からライセンスを受け、一般向けにRAGONeVTOL PAVキットを販売・生産している。

仕様

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