福井県あわら市の温泉施設が2024年春から値上げへ 「セントピアあわら」900万円の赤字、老朽化も問題

あわら市役所=福井県あわら市市姫3丁目

 福井県あわら市は8月22日、市長定例会見をあわら市役所で開き、原油価格や電気代、燃料費の高騰で来年度から、温泉施設「セントピアあわら」(温泉4丁目)の入浴料金を2割引き上げることを明らかにした。森之嗣市長は28日開会の9月市議会で「条例改正案を提出する」と述べた。

 一般料金は現在、高校生以上が500円、小中学生300円、3歳以上幼児200円だが、それぞれ600円、360円、240円となる。回数券や定期券の料金もそれぞれ2割引き上げる。さらに市が施設の指定管理者に払う指定管理料も現在の年間3300万円から3800万円に引き上げる。値上げは4月1日から。

 あわら市経済産業部によると、本年度の施設の収入は6800万円だが支出は1億1千万となり、実質900万円の赤字になる見込み。入浴料と指定管理料の引き上げで、収支の均衡を図る。老朽化も問題となっており、施設の維持管理について検討していくという。

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 また会見で森市長は、市のふるさと納税事業に関連し、9月1日から納税ポータルサイト「さとふる」と「JRE MALLふるさと納税」を導入すると発表した。市市民協働課によると、現在はふるさとチョイスやふるなびなど六つのサイトを使用。追加により計八つになる。

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