原発処理水の海洋放出「国が前面に立ち安全につながる対策を」川勝静岡県知事が復興大臣に求める

全国知事会の東日本大震災復興本部長を務める静岡県の川勝平太知事は8月25日、復興庁で渡辺博道復興大臣と面会し、海洋放出が始まった処理水の対策などを求めました。

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川勝知事は25日、渡辺復興大臣と面会し、東日本大震災からの早期復興のための提言を手渡しました。全国知事会がまとめた提言のポイントは、24日から始まった「ALPS処理水」の海洋放出への対策です。

<全国知事会 東日本大震災復興本部長 川勝平太知事>
「ALPSの処理水については海洋放出に伴って、新たな風評被害が生じることが懸念されます。国が前面に立って関係省庁が一体となって万全な対策を講じてくださいますよう」

<渡辺博道復興大臣>
「ALPS処理水について情報発信すること、透明性のある情報発信して風評を払しょくすることがこれから大変重要な課題と私自身認識している」

ALPS処理水の海洋放出をめぐっては、中国が日本からの水産物の輸入を全面停止するなど影響が早速出ています。

<全国知事会 東日本大震災復興本部長 川勝平太知事>
「安全と安心で、安心というのは主観、安全というのは客観です。大事なのは客観的なデータを正確に伝えて理解してもらって納得していただくところまでもっていかなくては」

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