不倫相手と食事後に制服なくした30代男性巡査長 紛失経緯をごまかし報告、処分 兵庫県警

兵庫県警察本部=神戸市中央区

 不適切な交際の発覚を恐れ、制服の紛失経緯を虚偽報告したとして、兵庫県警は、神戸市内の警察署で地域部門に勤務する30代の男性巡査長を本部長注意処分とした。神戸新聞社の情報公開請求で分かった。

 県警によると、巡査長は既婚者だが、昨年春ごろから複数の一般女性と不適切な交際を続けていた。今年6月15日午後、その1人と大阪市内で飲食。兵庫県内の自宅に帰る途中に立ち寄ったコンビニ前のベンチに、制服が入ったかばんを置き忘れたとされる。

 16日朝、かばんがないことに気付いた巡査長が上司に連絡。女性との飲食を隠して報告したが、制服の捜索過程で発覚した。巡査長は「自己保身のためにうそを付いてしまった」などと話したという。

 制服入りのかばんは、60代の無職男が持ち去った疑いがその後の捜査で浮上。県警は6月22日、占有離脱物横領容疑で男を逮捕し、自宅にあった制服を回収した。悪用などの形跡は確認されていない。

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