コロナワクチン接種後に2人死亡、1人には死亡一時金を支給 兵庫・豊岡

新型コロナウイルスのワクチン接種=神戸市中央区港島南町2、市立医療センター中央市民病院(資料写真)

 豊岡市は25日、2021年に市民2人が新型コロナウイルスワクチンを接種後に死亡していたと明らかにした。1人は厚生労働省が接種との因果関係を否定できないとして死亡一時金の支給を認定した。もう1人は審議が続いている。

 同市によると、死亡の連絡を受け、市予防接種健康被害調査委員会で審議して21年12月23日に兵庫県に申請、県が同省に伝えた。同省はうち1人について、今年7月3日付で死亡一時金と葬祭料の支給を認定した。8月7日、県から同市に報告があった。

 同市は9月定例会に提出する23年度一般会計補正予算案に死亡一時金など約4440万円を計上する。一時金などは全額、国から支払われる。

 同省によると、8月21日時点で、新型コロナのワクチン接種で死亡一時金などの支給が認められたのは、全国で156人。都道府県別や接種したワクチンの種類、回数などは明らかにしていない。(丸山桃奈)

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