「誰かのために生き、夢中になろう」 東根の神町中でヤマガタデザイン社長が講演

山中大介社長がリモートで中学生に呼びかけた=東根市神町中

 県内で活躍している人物の生き方、考え方を若い世代に伝える講演会が25日、東根市神町中(寒河江正人校長)で開かれ、ヤマガタデザイン(鶴岡市)の山中大介社長がリモートでメッセージを託した。

 本県ならではの地域資源や暮らし方などの価値を、若年世代に見つめ直してもらおうと、県が本年度初めて予算化した事業。全4回の1回目。熱中症対策のためリモート開催とし、生徒たちは各教室で聞いた。

 山中社長は「会社を始めたときの資本金はわずか10万円。お金がなくとも起業はできる」と可能性を示し、「お金は目的ではなく手段。主役は自分で、誰かや何かのために生きることを考えよう。そしてそれに夢中になろう」と語った。

 さらに「部活動でも勉強でも、人と違う変わった趣味でもいい。何かに一生懸命になった経験は決して無駄にならない」と呼びかけた。3年村川武蔵さん(15)は「僕は今バレーボールに夢中。話の内容はすごく迫力があり、かっこよかった」と話していた。

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