国際サッカー連盟(FIFA)は26日、スペインサッカー連盟(RFEF)のルイス・ルビアレス会長に対し、暫定的に資格停止処分を下すことを発表した。
事の発端は、オーストラリア&ニュージランド女子ワールドカップ(W杯)決勝後のルビアレス会長の行為。スペインがイングランド女子代表との決勝を制して初優勝を果たした中、セレモニー中にスペイン女子代表FWジェニファー・エルモソの頭を掴み、唇にキスをしていた。
このことが世界中で大きな波紋を呼び、ルビアレス会長は批判を受けることに。辞任すると見られ、FIFAも懲戒手続きを開始した中、25日の臨時総会で自身の行動の正当性を主張。「辞任するつもりはない」と強く宣言していた。
驚きを与えた中で、RFEFはエルモソに対して法的措置を取ることも発表。合意があったことを写真4枚を証拠として主張し、このような騒動を起こし名誉を傷つけたとしている。
そんな中、FIFA規律委員会のホルヘ・イバン・パラシオ委員長は、FIFA規律規定第51条で定められた権限を行使し、資格停止処分に。停職処分は8月26日から有効となり、当面は90日間の職務停止となるという。
また、パラシオ委員長は、エルモソの基本的な権利と、規律委員会による懲戒手続きの秩序を維持するために、2つの追加指示を発行した。
これにより、ルビアレス会長は自身や第三者を通じてエルモソや近しい人物への連絡を取ることを禁じられることに。また、RFEFの役員やスタッフも、エルモソへの接触が禁じられることになった。
すでにRFEF、欧州サッカー連盟(UEFA)にも通達されているとのこと。さらに、懲戒手続きは進み、更なる情報は提供されていないという。