官民10機、小矢部に飛来 ヘリ&防災・防犯フェス開幕

飛来するヘリを見て回る来場者=小矢部市のクロスランドおやべ

  ●緊急時の役割に理解

 ヘリコプター&防災・防犯フェスティバル2023(クロスランドおやべ主催、富山新聞社特別協力)は26日、小矢部市の同ランドで開幕した。県消防防災ヘリ「とやま」や県警ヘリ「つるぎ」など官民10機が集結し、家族連れら約8千人(主催者発表)が大空を自在に飛び回る機体や着陸時の迫力に歓声を上げ、緊急時などにヘリが果たす役割に理解を深めた。

 高さ118メートルのクロスランドタワーがある交流ひろばには、県ドクターヘリ、陸上自衛隊のヘリなどが次々と飛来した。県消防防災ヘリ「とやま」は救助訓練を公開。上空で静止する機体からロープを使い、被災者を引き上げるなどした。

 陸上自衛隊の高機動車、国土交通省富山河川国道事務所のロータリー除雪車に加え、小矢部署のパトカー、白バイ、防犯・防災用の機材も来場者の関心を集め、陸上自衛隊第10音楽隊の演奏会も開かれた。

 現役自衛官ユーチューバーとして活動する陸上自衛隊中部方面隊の3人組が会場を盛り上げた。「おやべの食材フードフェスティバル」も併催され、ご当地グルメなどが提供された。

  ●本社防災写真展も

 メインホールでは富山新聞社の防災パネル展が開催され、1934(昭和9)年の庄川大洪水の被害を伝えるパネルが並んだほか、県防災航空センターの装備品資機材展示やぬりえコーナーなども人気を集めた。

 27日までで、入場無料。

本紙の防災パネル展などが行われた会場

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