中学軟式「離島甲子園」 壱岐市選抜が10年ぶりV プロ野球OBの野球教室も

 中学軟式野球の第14回全国離島交流大会(離島甲子園)は22~24日、鹿児島県奄美市の奄美川商球場などで行われ、長崎県勢は壱岐市選抜が決勝で石垣島ぱいーぐるズ(沖縄)に2-1で競り勝ち、10年ぶり3度目の優勝を飾った。
 大会は対外試合の機会が少ない離島の中学生に楽しんでもらうことなどを目的に、元プロ野球選手の故村田兆治さんが提唱し、2008年から各地の離島で実施。今年は9都県の25チームがトーナメントや敗者同士の交流戦で競い合った。
 壱岐市選抜は芦辺、石田、勝本、郷ノ浦の4校から選手を選出。全5試合のうち3試合を1点差で制するなど、エース東浜(勝本)と山内(郷ノ浦)の2人の投手と主将で捕手の井本(芦辺)のバッテリーを中心に粘り強く守り勝った。
 決勝後はプロ野球OBチーム「まさかりドリームス」による野球教室も実施。壱岐市選抜の辻川監督(芦辺中教)は「他のチームの選手と子どもたち同士でコミュニケーションを取って仲良くなっていて、試合以外の交流面でもいい大会になった」と振り返った。
 長崎県勢はこのほか対馬ヤマネコボーイズ、新上五島ファイブスターズ、五島バラモンも出場し、2回戦までに敗れた。
 来年の大会は壱岐市で開かれる予定。

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