スペイン代表のルイス・デ・ラ・フエンテ監督が、スペインサッカー連盟(RFEF)のルイス・ルビアレス会長を非難した。スペイン『アス』が伝えた。
ルビアレス会長は、オーストラリア&ニュージーランド女子ワールドカップ(W杯)の決勝後、スペイン女子代表FWジェニファー・エルモソの唇にキス。この行為が、世界中で大きな波紋を呼んでいた。
ルビアレス会長は自身の正当性を主張するも、世間の目は厳しく、スペイン政府や男女に関係ない選手、ファン・サポーターから痛烈な批判を受けていた。
国際サッカー連盟(FIFA)も懲戒手続きをスタートするとした翌日、臨時総会に登場した際にも自己弁護を繰り返し、エルモソが貶めていると主張。「合意の上だった」とキスの正当性を主張し、エルモソに対して可能な限りの法的措置を取るとしていた。
一方で、FIFAは26日にルビアレス会長の暫定的な職務停止処分を決定。90日間にわたる措置をとり、調査を継続していくとした。
そんな中、男子のスペイン代表で指揮を執るデ・ラ・フエンテ監督がスペイン『EFE』宛に声明を発表。ルビアレス会長を非難した。
「ルイス・ルビアレスの行為は、このようなセレモニーにおいて従うべき最低限のプロトコルを尊重しておらず、スペインサッカー界全体を代表する人物としては啓発的でも適切でもない。彼自身、自分の行動が不適切であったことを公に認めている」
「いかなる暴力行為も、絶対的に非難する。この種の事態に対処する際、生ぬるい態度は許されない」
「この不愉快なエピソードが、スペインサッカー界のために一刻も早く集結することを願う。管轄当局が、できるだけ早く解決し、適切な決定を下す必要がある」
「このような出来事が起こったことを深く後悔している。これにより、特に本当に大切なもの、つまりスペイン女子サッカーが成し遂げた前例のない偉業を、我々皆がとても誇りに思うべきものから、スポットライトを奪ったことが残念だ」
「反省として、平等のための議論を前進させ続けるように促している」
「最後に、我々が経験している出来事が、国内外のレベルでスペインサッカーのイメージを曇らせていることに失望を表明する」