祭りを突如襲った激しい雷雨 花火が咲くはずだった夜空に稲妻…落雷で民家火災も JRストップでバス臨時運行 兵庫

臨時運行されたシャトルバスの順番待ちの行列=西脇市上比延町

 兵庫県西脇市や加東市などを26日夜に襲った激しい雷雨で、二つの祭りが中断・中止となり、スタッフが対応に追われた。落雷による火災も発生。西脇市では、祭り会場から家路を急ぐ車などで大渋滞した。JR加古川線も一時、運転を見合わせるなど交通にも影響が出た。

 西脇市の「第2回日本のへそ西脇夏まつり」では、午後8時から予定されていた約2千発の打ち上げ花火が中止に。来場者は雨から逃れてテントの下などに避難し、花火が咲くはずだった夜空を走る稲妻をうらめしげに見上げた。

 市は会場周辺の交通規制を予定より早く解除。雨量計が規制値に達し、JR加古川線の西脇市-谷川間が運転を見合わせたため、祭り会場からJR西脇市駅までのシャトルバスを臨時運行するなどした。

 また、西脇市野中町の民家では同8時ごろ、落雷が原因とみられる火事が発生。住人の男性(62)が「ドンと大きな音がして外に出てみると、隣の離れから煙が見える」と119番。県警西脇署によると、木造2階建ての2階部分が燃え、けが人はなかった。(伊田雄馬)

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