残暑続く神戸で「小さな秋」みつけた 街路樹のイチョウにギンナン

ギンナンを実らせるイチョウ=27日午後、神戸市中央区楠町4

 ひそやかに秋到来-。兵庫県内は各地で真夏日となり、厳しい残暑が続くが、街角ではイチョウ並木のギンナンが膨らみ始めている。

 神戸市中央区の市立中央体育館周辺。街路樹のイチョウを見上げると、枝のあちこちで直径2センチほどのギンナンが鈴なりになっている。図書館や文化ホールが近くにあり、通行人が行き交うが、強い日差しのためか見上げる人はほぼいない。それでも頭上でほんのりと色づく実は、季節の移ろいを伝えている。

 気象庁によると、27日の県内は、豊岡市で9日連続の猛暑日となる36.1度を観測したほか、全20カ所の観測地点で最高気温が30度を超えた。今後もしばらく暑い日が続くと予報している。(中西幸大)

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