「美しい物語が汚されるのは残念」イニエスタも連帯感示す、キスを正当化したルビアレス会長を非難「3人の娘の父親として、夫として…」

[写真:©︎RFEF]

UAEのエミレーツ・クラブに加入した元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタが、スペインサッカー界で起こっている問題に言及した。

【写真】イニエスタがスペイン女子代表に連帯、キスを正当化する会長を非難

イニエスタが言及したのは、スペインサッカー連盟(RFEF)のルイス・ルビアレス会長が起こしたもの。オーストラリア&ニュージーランド女子ワールドカップ(W杯)の決勝でスペイン女子代表が悲願の初優勝を果たした中、優勝セレモニーでFWジェニファー・エルモソの唇にキス。これが大きな問題となっていた。

大きな批判を浴びたルビアレス会長。国際サッカー連盟(FIFA)が懲戒手続きをスタートさせたものの、RFEFの臨時総会では自身の潔白を主張。キスは「合意の上だった」と主張。「辞任するつもりはない」と宣言。これによりさらに多くの批判を受けることとなった。

FIFAは26日、暫定的に資格停止措置処分を発表。90日間の職務停止となった。

ルビアレス会長に対しては、スペイン代表のルイス・デ・ラ・フエンテ監督、スペイン女子代表のホルヘ・ビルダ監督が非難する声明を出していた中、イニエスタも自身のX(旧ツイッター)を更新し、ルビアレス会長を非難した。

「今週起こったことを受けて、人として、3人の娘の父親として、夫として、サッカー選手として、スペイン女子代表の周りで起こっている出来事に悲しみを表明したい」

「僕たちがこれまで見てきたようなW杯優勝という大きな節目を汚すようなパフォーマンスを容認することはできないと信じている」

「代表チームの選手全員が、自分たちが開催した素晴らしい大会や、僕たち全員に教えてくれた素晴らしいサッカーについて話さない様子を見て、今どんな感情を抱いているのか僕には想像もできない。多くのプレーヤーが長年にわたって築き上げてきた美しい物語が汚されるのは残念だ」

「その代わりに、僕たちは自分の立場を堅持し、自分の行動が容認できないものであり、それが我が国と世界中のサッカーのイメージを傷つけていることを認めなかった会長に我慢しなければならなかった」

© 株式会社シーソーゲーム