【リーグ・アン日本人選手】伊東&中村が守備に奔走のS・ランスが今季初連勝! 南野も2戦連発で好調維持

[写真:Getty Images]

リーグ・アン第3節が週末に行われた。

今シーズンのリーグ・アンにはモナコのFW南野拓実、スタッド・ランスのMF伊東純也、トゥールーズのFWオナイウ阿道に加え、伊東が在籍するランスにFW中村敬斗が新たに加わった。

前節、クレルモン相手に今季初勝利を手にしたランスは、同試合でアシストを記録した伊東、中村が左右のウイングで引き続きスタメンを飾った。立ち上がりから主導権争いが続く中、開始3分にはボックス左に持ち込んだ中村が枠の左に外れる両チームを通じてファーストシュートを放つ。

そして、良い入りを見せたアウェイチームは8分、テウマの左CKをゴール前に走り込んだアブデルハミドがドンピシャのヘッドで合わせ、開始早々の先制点とした。

ここから試合は一進一退の攻防に。徹底マークに遭う伊東に加え、中村も攻撃ではなかなか見せ場を作れないが、中村は決定的なシュートブロック、伊東は献身的なプレスバックと守備面でチームに貢献。すると、41分にはボックス手前好位置で得たFKをキッカーのテウマが見事な左足のシュートで決め切って追加点を奪取する。その後、前半ラストプレーでは好調アル・ターマリの個人技から1点を返されたが、1点リードで試合を折り返した。

後半はホームのモンペリエに完全に押し込まれてあわや同点ゴールという場面も作られるランス。だが、防戦一方の展開の中で56分にはここまで1ゴール1アシストと圧巻の活躍を見せていたテウマが今度は見事な左足ダイレクトシュートを突き刺し、貴重な3点目を奪った。その後、PKを獲得して試合を決めるチャンスが訪れたものの、キッカーのディアキテが失敗。

これによって試合の流れが変わり始めると、65分には中村がベンチに下げられてダラミーがピッチに送り込まれた。後半半ばから終盤にかけては再びホームチームの攻勢に晒されたランスだったが、粘りの守備で何とか凌いでいく。この日の伊東は守備に奔走し、攻撃面ではほぼ見せ場はなかったものの、きっちり3-1の勝利に貢献。この結果、チームは敵地で難敵を破って今季初の連勝を飾った。

前節、2ゴール1アシストの大活躍で開幕連勝に貢献した南野は、ナントとのアウェイゲームで開幕3試合連続のスタメンを飾った。チームが序盤の連続失点で2点ビハインドを背負った中、好調のモナコの18番は27分にカイオ・エンヒキのボックス左からのクロスを頭で合わせ、2試合連発となる今季3点目を記録。

その後、3-2のビハインドで迎えた後半半ばには胸トラップからの鮮やかな左足ボレー、直後には前節のゴールに近いカウンタープレスからのミドルシュートでゴールに迫るが、いずれも相手の好守などに阻まれる。それでも、フル出場で最後まで攻撃をけん引した南野の奮闘もあり、チームは終盤のボアドゥのゴールで追いつき3-3のドローに持ち込んでいる。

なお、今夏の退団も噂されるオナイウはストラスブール戦もベンチ外となり、3試合連続の欠場となった。

★南野拓実[モナコ]

8/25

ナント 3-3 モナコ

◆フル出場し、今季3ゴール目を記録

★伊東純也[スタッド・ランス]

8/27

モンペリエ 1-3 スタッド・ランス

◆フル出場

★中村敬斗[スタッド・ランス]

8/27

モンペリエ 1-3 スタッド・ランス

◆65分までプレー

★オナイウ阿道[トゥールーズ]

8/27

ストラスブール 2-0 トゥールーズ

◆ベンチ入りせず

© 株式会社シーソーゲーム