「大谷翔平」振り付けでV 宇都宮のチーム、米ダンス大会で優勝 過去にはビヨンセ輩出も

大会で着用したユニフォーム姿のエフシーズメンバー

 【宇都宮】米国で7月に行われた世界最大級のダンスコンテスト「ショーストッパー ウエストコースト ファイナルズ2023」に、市内の児童生徒6人によるダンスチーム「F-SEEEDs」(エフシーズ)が出場し、平均14歳以下のヒップホップ部門で優勝した。リーダーの作新学院高3年加藤(かとう)ひなさん(17)は「大会独特の空気感に緊張しました。貴重な体験を今後に生かしたい」と喜びを語った。

 エフシーズは、スポーツクラブ「ビッグツリーフォレストダンススクール」(西川田町)の選抜チーム。加藤さんのほか、宇都宮白楊高3年玉田安弥乃(たまだあやの)さん(18)、城山中2年手塚琉真(てづかりゅうま)さん(14)、同五味莉央奈(ごみりおな)さん(13)、瑞穂野中2年岡崎朋葉(おかざきともは)さん(13)、上戸祭小6年藤田安音(ふじたあのん)さん(12)の6人で構成する。

 ショーストッパーは、米国の人気歌手ビヨンセさんやセレーナ・ゴメスさんを輩出するなど、全米で最も歴史ある競技会とされる。エフシーズは昨年9月の日本予選で代表に選ばれ、7月12日から行われたファイナルに出場した。

 会場は、米大リーグ大谷翔平(おおたにしょうへい)選手が所属する「エンゼルス」の本拠地カリフォルニア州アナハイム。同ダンススクール講師菅沼大奨(すがぬまだいすけ)さん(28)は「地元の観客にも楽しんでもらいたい」と、大谷選手の努力の軌跡をストーリーにした振り付けを考案。メンバーはエンゼルスのユニホームと帽子を着用し、トレーニングやホームランなどの動きを取り入れたダンスで会場を盛り上げた。

 エフシーズは部門優勝のほか、最高評価のダンスに贈られる「クリスタル」も獲得。メンバーの玉田さんは「大会で海外への視野も広がった。ダンスで世界の架け橋になりたい」と新たな目標へ意気込みを見せた。

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