空手6人きょうだいの長女、東日本選手権で準V 自宅隣の道場で鍛錬 日光・大沢中3年高久さん  極真空手、中学女子45キロ以上級

5人の弟、妹に囲まれ、賞状を手にする高久さん(後列中央)

 【日光】大沢中3年高久倖愛(たかくゆあ)さん(14)がこのほど開かれた国際空手道連盟極真会館主催の東日本選手権で準優勝に輝いた。弟4人、妹1人の6人きょうだいの長女。6人全員が空手を学んでいる。大きな大会で結果を残したのは「初めて」といい、父親の義将(よしまさ)さん(47)も「弟や妹の励みになる」と目を細めている。

 大会は7月22日、東京都・墨田区総合体育館で開催された。高久さんは中学女子45キロ以上級に出場。決勝では東京都の選手に敗れたが、「緊張したけど自分らしくできた」という1回戦は、得意の上段前蹴りが決まり技あり2本の一本勝ち。2回戦、準決勝も技ありで勝ち上がった。

 高久さんが自宅の隣にある極真会館栃木北支部今市道場に通い始めたのは小学1年生の時。稽古は週に3日だが、「地の利」を生かし、毎日のように指導者の根岸和憲(ねぎしかずのり)さん(51)から空手を習っていた。今では空手の魅力にすっかりはまり、教えてくれる根岸さんへの感謝を口にしている。

 「これまで県大会や支部大会では勝っていたが、大きな大会で結果を残せたのは初めて」と、その根岸さん。今年春にあった最高峰の大会「国際親善大会」では1回戦で敗れており、そこで勝つのが次の目標だという。

 中学2年、小学6年、5年、3年の4人の弟と4歳の妹。5人にとっての「強いお姉ちゃん」は、来春には高校受験を控える。それでも「まずは黒帯を取って、国際親善大会で優勝したい」と高久さん。目標に向かって全力疾走を緩めるつもりは、まったくない。

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