長野、シュタルフ悠紀リヒャルト監督を成績不振で解任…「総合的に判断した結果、やむを得ず」

[写真:©︎J.LEAGUE]

AC長野パルセイロは28日、シュタルフ悠紀リヒャルト監督(39)の解任を発表した。後任監督は近日中に知らせる見込みだという。

シュタルフ悠紀監督は2019年にY.S.C.C.横浜の監督になり、2022年から長野を指揮。今季は序盤こそ首位に立つ時期もあったが、5月下旬から9戦未勝利に陥ると、直近5試合でも2勝3敗と負け星が先行している。

現在は2連敗中で、順位も昇格ラインまで11ポイント差の15位。27日をもってシュタルフ悠紀監督の解任を決めた代表取締役社長の今村俊明氏は決断理由を次のように説明した。

「平素より、株主・スポンサーの皆様をはじめ、ファン・サポーターの皆様、試合運営ボランティアをはじめサポートスタッフの皆様、地域の皆様からの多大なご支援ご声援を賜り心より感謝申し上げます」

「このたび、トップチームのシュタルフ悠紀監督を解任することを決断いたしました。理由は成績不振です」

「この決断に至るまで社長である私自身、葛藤の日々であり、断腸の思いです。シュタルフ監督にチームの指揮を委ねた以上、今シーズンの最後の最後までクラブとして最大限のサポートをし続ける、その姿勢を貫きたいと考えていましたが、総合的に判断した結果、やむを得ず解任という決断に至りました」

「新監督については、近日中に発表できる見込みです。我々は、今シーズンでのJ2昇格を諦めてはいません。まずはチームの早期立て直しを図り、目の前の1試合1試合に最善の準備をし、勝利を目指して全力で戦います」

「引き続き、ご支援ご声援を賜りますようお願い申し上げます」

また、シュタルフ悠紀監督は「AC長野パルセイロファミリーの皆様へ、誠に残念ながら8月27日をもって契約解除となりました」と報告し、各方面に言葉を送った。

「いつも応援してくれた皆様の期待に応えることができず、たいへん申し訳なく思っています」

「長野の監督に就任した時の喜びは昨日のことのように覚えています。大きな使命感と覚悟を持ってこのクラブを悲願のJ2昇格へと導けるよう、これまで日々自分の持っている全てを捧げて参りました。私の人生を賭けた挑戦が道半ばで途絶えてしまい、とても悔しいです」

「選手・スタッフの皆さん、すみませんでした。最後まで皆さんと共に戦い優勝トロフィーを掲げたかったです。皆さんの努力を勝ち星に繋げられないゲームが多く悔しかったです。約1年9カ月と短い時間ではありましたが、去年と今年を共に戦ってくれた皆さんと過ごした日々は、私の人生を豊かにしてくれました。信州ダービーでの2連勝は一生忘れません。皆さんから学んだことを自分の成長に繋げてもっと良い指導者になれるように頑張ります」

「パルセイロのファン・サポーター、そして、パートナーの皆様、こんな形でのお別れとなってしまい悲しいです。良い時も悪い時も共に戦ってくれて本当に嬉しかったです。「シュタルフ長野コール」には何度も救われました。皆様の夢を叶えられず申し訳ない気持ちでいっぱいです。最後まで戦いたかったです。長野がよりオレンジになれるよう、クラブを、選手たちをこれからもよろしくお願い致します」

「今年のJ3は大混戦です。残り14ゲームを残し昇格圏との勝ち点差はわずかに11と、まだまだ可能性は十分に残されています。今週末には首位の愛媛FCとの直接対決が控えています。みんながOne Teamで力を合わせれば絶対に大丈夫。私はクラブを離れることになりましたが、自分のチームが残り14ゲームで底力を見せて大逆転優勝を成し遂げる姿を信じて応援しています」

「最後に、皆さんが少しでもEnjoy Footballできたのであればこれ以上の幸せはありません」

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