マイリー・サイラス、故シネイド・オコナーとの10年前の確執を振り返りパフォーマンスを捧げる

現地時間2023年8月24日に米ABCで放送されたコンサート・スペシャル『Endless Summer Vacation: Continued (Backyard Sessions)』で、マイリー・サイラスが10年前に起きた故シネイド・オコナーとの確執について口を開いた。

発端となったのは、マイリーが自身の「レッキング・ボール」のミュージック・ビデオでヌードになったことをシネイドが公開書簡で批判したことだった。その中で彼女は、マイリーが自分自身のことを“ケア”しておらず、業界や男性のために“クール”に見える創作上の選択をしたのではと推測した。彼女は、「あなたは自分の体や性的な魅力以上の価値があります」と書いていた。

そして当時マイリーは、シネイドの精神状態が不安定な時に書かれたツイートのスクリーンショットを公開し、同じく精神状態に苦しんでいたアマンダ・バインズと比較した。シネイドは、「あなたは2年前の私のツイートを、最近のことのように見せかけて今日投稿しましたが、それは私が体調を崩して助けを求めていたときに投稿したものです……そうすることで、精神衛生上の問題に苦しみ、助けを求めていた私やアマンダ・バインズを馬鹿にしています。と言いますか、本当に本当に......誰があなたに助言しているんですか?」と返信した。

米ABCの特番でマイリーは、「賛否両論や反発があるだろうとは予想していましたけれど、他の女性たちに、特に自分と同じ立場に立たされたことがある女性たちにけなされたり敵対されたりするとは思っていませんでした。シネイド・オコナーから公開書簡を受け取った時、彼女が精神的にもろい状態にあることを知りませんでしたし、私はまだ20歳だったので、精神疾患についてあまり理解していませんでした。私に見えていたのは、他の女性が、(ヌードになるという)この考えが私の考えではないと私に言ったということだけでした」と語った。

続けて彼女は、「幼少期からのトリガーやトラウマは奇妙で変な形で現れます。私はあまりにも長い間、自分の選択に対して批判され続けてきて疲れ果てていて、ようやく自分で選択し、決断するようになったのに、それを取り上げられたことでひどく動揺したのだと思います。シネイド・オコナーに神のご加護を。本当に、大真面目に」と話している。

シネイド・オコナーは7月に56歳で死去した。マイリーはこの特番で、『エンドレス・サマー・バケーション』の収録曲「Wonder Woman」を披露し、タイトル・カードでこの曲をシネイドに捧げた。マイリーは8月25日に新曲「Used To Be Young」をリリースしている。

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