新生トッテナムのキーマンは両SB? ポステコグルー監督が説明 「まずはスペースへ侵入せよ」

[写真:Getty Images]

トッテナムのアンジェ・ポステコグルー監督がサイドバックの役割について語った。イギリス『ミラー』が伝えている。

今シーズンからトッテナムを指揮するポステコグルー監督。チームの支柱だったFWハリー・ケインが去ったが、そんななかでもプレミアリーグ第3節を終えて2勝1分けと、まずは上出来のスタートを切ることに成功した。

2-0と勝利した26日のボーンマス戦では右サイドバック(SB)のDFペドロ・ポロが先制点の起点を作り、左SBのDFデスティニー・ウドジェは追加点をアシストと、MFイヴ・ビスマやMFジェームズ・マディソンの存在感が光ったなか、両SBの貢献も見逃せず。また、今季のトッテナムは両SBが中盤まで来て崩しに加わるのも印象的だ。

「サイドバックが中盤の位置に」という革新はマンチェスター・シティのジョゼップ・グアルディオラ監督が産み出したもので、現在ではこれをベースに解釈を付け足すクラブが後を絶たず。そんななか、ご意見番として馴染み深いギャリー・ネビル氏が先日、イギリス『スカイ・スポーツ』でこんな見解を示した。

「ペップ(グアルディオラ監督)のアイデアを採用するコーチがたくさんいるが、これを効果のあるものとして上手く使いこなせないケースも多く、トッテナムもその1つかもしれない。リスクと利益のバランスをとって現実に適応する必要がある」

ボーンマス戦後に記者からこの見解への意見を求められたポステコグルー監督は「私もペップを真似てるよ(笑)」と開口一番の冗談に始まり、攻撃に対するサイドバックのアプローチを簡潔に説明した。

「我々の取り組みは多岐にわたり、可能な限り流動的なシステムを構築したい。まずは『目の前にスペースがあるなら、それがどこであれ、自分がサイドバックであることを忘れてそこへ動け』とね。スペースへ侵入してもらい、空けた穴を味方がカバーできるかは次のステップであり、我々次第だ」

明らかに昨季とは一味違う戦いぶりを見せ、ポスト・ケイン時代を順調に滑り出したトッテナム。ポステコグルー監督招へいの効果が現れている。

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