「風格ある都市空間に」 JR宇都宮駅西口、再開発へ 複合ビル建設に向け起工式

複合ビルの完成イメージ

 栃木県宇都宮市のJR宇都宮駅西口の再開発事業で、同駅西口南地区市街地再開発組合(巴山勝雄(ともやまかつお)理事長)は28日、駅前通り3丁目の事業計画地で建物の着工に向けた起工式を行った。

 事業計画地は、駅の西口広場に直結する約1300平方メートル。免震構造を備えた地下1階、地上20階建ての高さ約80メートルの複合ビルを建設する計画で、1~3階が商業フロア、4階以上が住居フロアで旭化成不動産レジデンスの分譲マンションなど101戸が入る。車102台が置ける立体駐車場を併設し、地下1階は駐輪場などに利用される。9月1日に着工し、2026年春の完成を目指す。総事業費は58億2700万円。市の補助金を活用し、建設を進めていく。

 起工式では巴山理事長ら地権者をはじめ、施工を担う東武建設(日光市)、渡辺建設(宇都宮市)、増渕組(同市)からなる共同企業体の代表者ら約40人が二荒山神社の神職と共に工事の安全を祈願した。

 巴山理事長は「宇都宮駅の正面玄関は西口。東口は次世代型路面電車(LRT)が開業したが、西口も南地区を起点に再開発事業が盛り上がっていけば。北関東一の都市として風格のある都市空間を造っていきたい」と意気込んだ。

西口広場に直結する事業計画地
起工式でくわ入れを行う巴山理事長

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