28日、広島市の平和大通り沿いの街路樹が倒れました。近くでは3月にも倒木があり、1800本余りを点検。28日に倒れた木は、「問題なし」とされていました。
■濱野純一朗記者リポート
「平和大通り沿いのこちらの街路樹ですが、幹の部分から折れてしまい、歩道に向かって倒れてしまっています。」
木が倒れたのは、広島市中区小町の平和大通りの緑地帯です。広島市によると、28日午前11時20分ごろ、高さおよそ4メートルのトチノキが倒れましたが、ケガ人はいませんでした。清掃作業中に、倒木を目撃した人は。
■目撃者
「偶然見たときはちょうど木が傾きかけたときで、あーっと声を出す暇もない。バキーっといきなり折れた」
樹木医が、シロアリに食い荒らされていることを確認。これで、「木の強度が不足していたとみられる」としています。
ここからおよそ50メートルの場所では、今年3月、高さおよそ16メートルのクヌギが倒れ、車が破損しています。広島市はその後、平和大通りにある樹木1825本を緊急に点検。264本に部分的な衰弱があることを確認し、このうちの31本を伐採していました。
一方、28日に倒れた木は、「健全な状態」と判断していました。倒木については、「点検段階で、シロアリ被害の有無は確認できなかった」としています。
木は、28日午後伐採されました。市は、今後他の樹木を調査するかについては、検討中としています。
《2023年8月28日放送》