障害のある人たちと共に生きる地域づくりを目指して、三次市で多様性を尊重する交流イベントが開かれました。
今月20日、三次市三良坂町で開かれたその名も「でんいちフェスティバル」。三良坂町出身で、視力を失いながらも県議会議長を務めた小谷伝一氏の没後50年を記念し市民らが初めて企画しました。「障害のある人と共に生きる」ことがテーマです。
■中野由佳さん
「悲しいこととか辛いこととか沢山経験してきたからこそ色々な人の優しさとか支えが自分の中で響いている」
中野由佳さんは7年前、交通事故に巻き込まれ車いすの生活を余儀なくされました。それでも懸命なリハビリを重ね”もう一度歩く”という夢に挑んでいます。イベントには中野さんのほか、目や耳に障害のある人や地域の人たちおよそ200人が集まり、交流を深めました。
また、会場では江の川漁協の協力で子どもたちがアユのつかみ取りを体験。体長20センチほどのアユは、塩焼きにして参加者にふるまわれました。
■子どもたち
「おいしい」「中がふわふわしとる骨も食べれるね」
■参加者
「アットホームで田舎ならではのぬくもりがあるなと感じた」
■中野由佳さん
「みんな普通っていうのがこの場所でみんなそれぞれ感じていたのがよかったと思う」
「でんいちフェスティバル」の実行委員会は今後、毎年の開催を目指したいとしています。
《2023年8月24日放送》