ゴルフ「金の卵」育成 石川遼プロがアドバイザー

特別アドバイザー就任が決まった石川遼プロ

  ●県協会が小中生スクール

 石川県ゴルフ協会が来月、石川遼プロを特別アドバイザーに迎えるスクール事業「ジュニアゴルフクラブ石川」を始動する。県内の小学3年から中学3年が対象で、片山津ゴルフ倶楽部(GC)西コースを主会場とする。すでに高校生を対象にしたスクールを運営しており、これで小中高の一貫強化システムが整う。プロコーチを招くなどレベルの高いレッスンで「金の卵」の育成を支援する。

  ●片山津GC西コースが主会場、高校まで一貫強化

 スクールはジュニア世代の競技者増加と育成が狙いで、一般社団法人ジュニアゴルフクラブチーム連盟(大阪)と連携する。石川プロは2019年に片山津GCで教室を開くなどの縁があり、運営面のアドバイザーとして就任することになった。

 小中学生の育成は各市町の協会に委ねられていたことから、全県でのスクールは初となる。阿久根公生ジュニア育成委員長(金沢学院大ゴルフ部総監督)が監督に就き、県内のプロらがコーチを務める。

 片山津GCは日本オープン(04年)、日本女子オープン(15年)の舞台となった北陸屈指の名門で、26年の日本女子プロ選手権の会場に決定している。西コースでは昨年10月に大学日本一を決める常陸宮(ひたちのみや)杯・常陸宮妃杯第1回全日本大学選手権が行われた。

 スクールでは、週末は西コースを主会場にコース練習を実施し、マナー・ルール講座を月1回開く。高校や大学のゴルフ部員との合同練習も計画している。今年度は9月中旬から11月まで、来年度以降は4月から11月まで行われる。

 今年度の定員は30人程度で、実力に応じた指導を行う。年会費は2千円。阿久根監督は「初心者も大歓迎。ゴルフの楽しさを伝えたい」と話している。

 問い合わせは県ゴルフ協会=076(234)5301=まで。

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